中国人工知能(AI)スタートアップディープシークがオープンソース推論モデル「R1」を発売し、AI技術の独占構造が一気に揺れている。かつてオープンソースを標榜したが、閉鎖型モデルに切り替えたオープンAIをはじめとするシリコンバレー企業は一大変曲点を迎え、変化の道を模索している。
3日、ウォールストリートジャーナル(WSJ)など主要外信によると、オープンAIがディープシークを意識したように、チャットGPTに'o3-ミニ'を無料で配布してから2日もできず、深層推論モデル'ディープリサーチ'をサプライズ発売した。会社側はディープリサーチがディープシークR1に比べて3倍近い精度を示すと強調した。
ただし、米国内のディープシークのAI市場の影響力はすでに急速に拡大しており、「後北」という評価が出ている。グローバルビッグテックが続々とオープンAI依存度を下げようとする動きを本格化しているからだ。この日、アマゾンウェブサービス(AWS)はパープレクシティ、マイクロソフト(MS)に続き自社サービスにディープシークのAIモデル導入を発表した。
当時、AWSはR1モデルを「Amazon Bedrock」や「Amazon Sage メーカーAI」など、自社の主要プラットフォームで提供する。 AWS関係者は「企業は最新の生成型AIモデルをより効果的に活用でき、コスト削減と性能向上を同時に享受できる」と強調した。
先にオープンAIの最大株主であるMSもクラウドサービス「アザーAIファウンドリ」と開発者ツールである「フラッグハブ」にR1を追加した。今後AI PC「コパイロットプラス」でもR1を実行できるように支援する。 Perplexityは、米国データセンターにR1を導入し、無料で提供すると発表した。